日本の復興も名ばかりな理由。
2015-09-06 02:26:25
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- 和気優の弾き叫び(ツアー)

ネパールのアースバックによる復興プロジェクトの呼び掛けと資金自稼ぎのバイクツアー真っ最中。
福島の有機農家「青柳堂」の大河原さんと共に原発のある大熊町へ乗り込んだ。
大熊町出身で、避難中のNPO大熊町ふるさと応援隊の渡部さんの案内により入れる事になった。
放射線測定器を見てもらえは一目瞭然。
大熊町周辺は、依然として高い数値である。
そして遂に目撃!
福島第一原子力発電所。
不気味な静けさの果てに、建屋とクレーン、それに排水貯蔵タンクが見える。
約1kmの地点だ。
もっと良く見ようと、ガードレールに上ろうとしたら
「金属に触っちゃダメ!」渡部さんの声である。
放射性物質が付着している、それは危険だ、ウッカリしていた。
改めて、あーココは汚染されているんだ、と正気になった。
3.11そのままに時間が止まっている。
ココも異様な静けさ、もっとも無人ではあるが…
最後に、福島の今を象徴する除染廃棄物のフレコンの山へ。
我々が生きている間は、決して行き場を見出せない彷徨う福島がソコにある。
大熊や双葉の住人たちのように、行き場のない難民のような肖像である。
遠い異国の出来事ではない。
東京から高々200kmのところにある。
主人を失った家々の間を、海風がすり抜け、晩夏の穏やかな午後、いや不気味に失われた町の午後を置き去りにしてきた。
恐ろしいとはこの事である。
どんな未来があると言うのか。
かくして、川内原発は動き、福島が教訓になる事などあり得ない今、フレコンにタンクの進軍は福島を覆い尽くすだろう。
日本の復興が名ばかりな理由がお分かりいただけたであろうか。
農FUTURE!