和気優の農書き日記

毎日
アグリ ハングリー

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和気優の「毎日 アグリ ハングリー」

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    農ある物語

    2014-09-06 07:28:36

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    石見

    石見

    例えば、農産地に一軒の古い空き家があったとする。

    そこに一人の農をモードとして捉える事が出来た若者が住み始めた。

    目の前には休耕の田畑が広がっていた。

     

     空き家はまず、居間から少しずつ手直しする。

    そこに興味を持った仲間がひとり、またひとり集まり始める。

    年寄りたちもあれこれ世話を焼き始めた。

    最初はそれぞれ持ち寄った総菜やお茶が間を持たせていた。

    同じ頃、目の前の空き地を耕し始め、種を蒔いた。

     

     しばらくすると一人が台所を直し始める。

    電気を通しガスを引き、土釜も活用出来るようにした。

    これで手作りの料理がこさえられる。

    今度はそれぞれが素材を持ち込んできた。

    近所の農家も集まるようになった。

    カフェの始まりである。

     

     2階が手つかずだったので、暇をみて2階に寝床を作った。

    そこへ旅人が訪ねてきた。

    旅人はそこが気に入った。

    しばらくその居場所を寝床に、主を手伝うようになった。

    旅人のネットワークから、様々な地域を経て新たな旅人が集まるようになった。

    ゲストハウスの始まりである。

     

     中には音楽家もいた。

    庭に小さな手作りのステージを作った。

    コンサートが始まる。

    村人が集まり手をたたいた。

    他の地域からも人が集まり始めた。

    音楽堂の始まりである。

     

     人が集まり、自作のクラフト作品を販売する仲間も現れた。

    地域の産物を加工して、売るようにもなった。

    定期的にバザーやマルシェが催され、多方面からの参加者も増えた。

    ショップの始まりである。

     

     都心からも人が来るようになった。

    都心の店々とネットワークするようになる。

    気がつけばそこは、すべての要素が集合した立体的なカフェとなった。

    数年後、同じように空き家に若者が移り住み始め、集落となった。

    村の始まりである。

     

     それから何世代目か将来、そこは新しい原宿や下北沢になるかもしれない。

    しかし、こんなこと、現代の都会では決して出来やしない。

    都会が失った物や事、農村地が失った物や事をお互いが補う。

     

    これが、農ある未来である。


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